配信を知った時にGWにイッキ見しようと決めてた作品。同名マンガが原作。
"妊娠・出産・子育て"の偏見に満ち溢れていた序盤の掴みはオッケー。それでこそ生きてくる男性妊婦の設定。妊娠の仕組みは描かれないが、あくまでファンタジーとして見るというスタンスで。ヒヤマケンタロウの変化が見もの。
男女逆転モノっていろいろあると思いますが、これはなかなか面白いですよ。特に男性、妊娠を学校の知識でしか知らない女性は是非とも見て感じてほしい。妊娠の大変さを。かなり細かい所を掘り下げてくれるので、経産婦の私は「わかるわー」と頷きまくってました。普通に女性が妊娠する話だったらきっと、生々しい感じになるんじゃないかな。コメディタッチでもあるので。
役者がとにかく豪華。斎藤工さんが妊婦という意外性もいいし、上野樹里さんが"父親"の立場みたいになってて。リリー・フランキーさんはいつもの安定感ですが、同じ男性妊婦の宇野祥平さんもなかなかいい役です。名脇役さんです。
ストーリー展開はかなり無理矢理ではありますが、ファンタジーなのでね。これ見て思ったのは、女性はコミュニティ作るの上手なのかなって。"孤立"しないように、いろんな場所に居場所がありますね。家庭のことは置いておいてね…いいセリフも多々ありましたし、最後まで面白く考えさせられながら見れます。
