シーズン1その後を描くスペシャルエピソード。クリスマスイヴの夜にダイナーで語り合うルーとアリの会話劇のみの1時間。
ジュールズとの一件からまたしても薬物に手を出してしまったルーに対してアリが自らの経験をもとに言葉を紡ぐ。何かに依存している人だけでなく、人生に行き詰まったり葛藤を抱える人間には心の奥底まで染みるエピソードで、本編のような凝ったカメラワークや編集のないシンプルな作りではあるものの、メッセージ性という点では引けを取らない。
中盤でMoses SumneyのMe in 20 Yearsがかかり、アリが家族と電話をするシーンは涙無くしては観れない。単なるスピンオフとは思えないほど上質なエピソード。