こたつむり

ボクとツチノ娘の1ヶ月のこたつむりのレビュー・感想・評価

ボクとツチノ娘の1ヶ月(2021年製作のドラマ)
2.5
★ あなたのトキメキ ツ・チ・ノ・コ!
  いつでもドギマギ ツ・チ・ノ・コ!

あなたにオススメ!
とAMAZONさんに言われたので鑑賞しましたが…本作を薦められてしまう僕は大丈夫でしょうか?人間として大切なものを捨てていないでしょうか?

というのは冗談で。
単純に鑑賞歴から機械的に選ばれただけですよね。“楽器を持たないパンクバンド”BiSHのハシヤスメアツコさんが出演していますからね。

ちなみに物語の方向性はドラマというよりコント。これはハシヤスメアツコさんの役割を十分に理解しての起用ですね(彼女はライブで“すべりまくりのコント”を担当しています)。

ただ、スタッフの笑い声はやり過ぎでは…。
正直なところ、ひと昔前のお笑い番組のような雰囲気でした。

しかも、1本あたりの尺は12分前後。
隙間時間にサクッと鑑賞できるライトな感覚。作風も、積み重ねられた失笑が逆に面白い…という自虐的なところを狙っている印象でした。期待値は地面スレスレが吉ということです。

そんな中でも必聴なのは主題歌。
何しろ、BiSHの『STAR』は名曲。
というか、劇中で聴くのではなく、PVで楽しむことをオススメしちゃいますけどね。

特にアユニ・Dさんの表情は必見。
最後の間奏で笑いをこらえる場面(カメラの向こう側でハシヤスメアツコさんが着替えていたと推定)は彼女の裏表のない気性を捉えていたと思います。いやぁ。尊いね。

まあ、そんなわけで。
ドラマとして捉えたらNGの作品。
高層ビルの隙間で咲くタンポポのような…そんな健気な存在なので、昼休みにお弁当を買いに行くときの目の保養…そのくらいのスタンスで臨んだほうが良いと思います。

あ、今の文章は「一歩踏み込んで鑑賞する必要はない。スルッと日常で流せば良いのだ」と言いたいわけではありませんよ。念のため。
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