時代の波から大幅に遅れ、地上波放送に合わせて、一気に鑑賞。
[あらすじ]
不動産で働く、冴えない男性社員・春田。彼に一世一代のモテ期が訪れるが、そのお相手は、同性の部長と後輩だった……?
[感想]
確かに、これは面白かった。
日本のドラマでは、どうしても、ターゲット層が限られていた題材を「性別に関わらない普遍的な恋愛コメディ」として、成立させた製作陣の完全なる勝利。
絶妙な配役と役者陣の演技力によって、大きな違和感もなく、同性の恋愛を描いたことは、日本ドラマ史の中でも、かなり、大きな功績だと思う。
単発ドラマ版から追加された要素の1つ、1話完結の「不動産での家探しエピソード」も魅力的で、各話で描かれたエピソードが主人公の物語へと繋がっていく構成も見事だった。
単発ドラマと比べると、主人公が後半に抱える「異性」から「同性」への思いの変化に、若干、ざっくりとした印象を受けなくもないけれど、全体的な完成度は高い。
キャラクターの魅力、そして、その関係性を活かした脚本。
双方の両立が実現している見事なドラマだった。