ねまる

TOKYO MER~走る緊急救命室~のねまるのレビュー・感想・評価

TOKYO MER~走る緊急救命室~(2021年製作のドラマ)
3.6
2021年上半期は今年は菅田将暉と有村架純イヤーだなぁと思ったけど、鈴木亮平イヤーだったのかもしれない。

『孤狼の血LEVEL2』での怖いヤクザの役作りは間違いなく日本アカデミー賞ノミネートだろうし、近藤勇を演じる『燃えよ剣』が待機作。
このドラマの偽善者に近いほど青臭過ぎる医者の役も、凄くハマっていた。いい意味で、こういう人好きになれない。
だからこそ、周りの人達が最初は少し敬遠して、それでも、彼が実践する善についていこうとなっていった流れが好き。

そんな中でトリッキーな役回りだった音羽先生。私は音羽先生のが人間らしくて好き。最初賀来賢人のやる役じゃないかな?とちょっと思ったけど、賀来賢人の演技力で、すぐ違和感なく馴染んだかな。
我が儘を言えば、好きな俳優にやって欲しかった役。とにかくズルい。この役をもらえた賀来賢人がズルい。

鈴木亮平と賀来賢人含め主要キャストがみんな私の守備範囲の外の方々で、観るか悩んでたけど、1話のパワーを観ちゃったら、続けられてしまうわ。ハラハラ止まらない。
死者を出さないというのがモットーで、多少無理がある展開も多いんだけど、それでも、どんな時でも全力で命を救おうとしてくれるMERに希望を見てしまった。
わかりきった展開なのに、愛せてしまう良さ。少年漫画みたいな。

少年漫画でいう、大人たち。
取り囲む人達も、あんな政治家いたら投票するだろうな石田ゆり子知事や、公安警察のトップの稲盛いずみ、政治家・渡辺真紀子、循環器外科のエリートな仲里依紗など、活躍する女性たちが当たり前に配置されているのも良い。そういう当たり前の描写が、世間も当たり前にしていけると信じてる。
有害な男性像が排除される日曜劇場は気持ちいいよね。

最終回直前に用意されたあの展開は、
あまりに衝撃的だった。。。
そこまでやらんでも。。。
城田優はあまり出番の無い、恨まれる役をよく引き受けてくれたねという、もはや感謝の気持ち。

細かいところだと、さとっさんの声が好きなので、駒場さんの指示の声を毎週聞けたのが幸せでした。良いキャスティング。
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