Aya

ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきたのAyaのレビュー・感想・評価

4.0
滅亡という存在と人間との恋愛、という設定のファンタジーロマンス。ファンタジーに強いスタジオドラゴン製作なので、映像はとても綺麗でした。

ただ、キャラクターの魅力が少々物足りない気がしました。特にヒロインのドンギョンに、前半はまったく共感できなかった。余命宣告されても平然としていたり、滅亡に対してやけに攻撃的な態度だったり…。強すぎてあまり人間らしくないというか。滅亡と人間とのラブストーリーなんだから、こっちにはもっと人間くささ全開のキャラでいてほしかったなと。後半になり、ドンギョンが自分の感情を涙と共にしぼり出してからようやく感情移入できるようになりましたが。

ドンギョンの友達ジナも最初の方は常に怒っていて、見ているだけで疲れました。後半になりようやく可愛い面が見えてくるのですが。

反対に、ソイングクが演じる“滅亡”は最初からずっと完璧だった。感情のない表情など、「人ならざるもの」の存在を見事に表現していると思いました。人間と出会い交流することで徐々に愛を知っていく過程も丁寧に描かれていました。滅亡が住む家も素敵で、広いリビングの中央にあるソファーに座りながら本を読んでいる姿には見惚れてしまいました。窓際に座って1人でお酒を飲んでいるシーンも良かった。彼の魅力が爆発していました☺️

最終的に、都合良すぎるのでは…?と思ってしまうところもありましたが、ファンタジーだから何でもありなんだと自分に言い聞かせることにしました。細かいことを抜きにすればそれなりに楽しめたドラマです。
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