有村架純主演「姉ちゃんの恋人」は暴力事件で2年服役した林遣都との恋愛ドラマだった。その林遣都の保護司は光石研だったが、本作ではその保護司を有村架純が演じる。3〜4話は、加害者の甘い空想の中の少女と現実に存在する生身の少女の区別がつかなくなったロリコンっぽい男の話。有村架純はコンビニ店長のセクハラやパワハラを指摘したり、兄を殺した犯罪加害者を恐れない強い人間だが、弱い立場の人間（例えば女性）は強い立場の人間（例えば男性）に笑顔を作ってやり過ごすことも知っている。有村架純は「中学聖日記」で成人と中学生の際どい関係を演じたが、本作はそれを男性の加害性という観点から描き出そうとする。ちなみに「姉ちゃんの恋人」で使われた埼玉県草加市にある「モンマートまつやま」というコンビニは「前科者」では有村架純の職場として登場する。有村架純の出演作は一貫している訳でしてあれやこれやという話をしだしたら止まらないので、ここでやめまする。
