甲神山亘

相棒 Season 1の甲神山亘のレビュー・感想・評価

相棒 Season 1(2002年製作のドラマ)
5.0
今の相棒も素晴らしく楽しめるがこの頃の輿水さん、櫻井さん、砂本さん3人のみで務めている初期の脚本は最強だったのだな。と改めて思う。
醸し出されている雰囲気も独特。

このシーズン1は12話のみということもあるだろうけどさくさく見れるぐらい全てのエピソードが個性的で面白くバランスも取れていて完成度が高い。

第1話第2話の「ダイナマイト男」「教授夫人とその愛人」は正統派ながら見応えがあり右京さんと亀山くんの関係性もよくわかる話で始まって、
第3話「秘密の元アイドル妻」では感情移入してしまう犯人とのやりとりが印象に残り、
第4話では「下着泥棒と生きていた死体」という笑いもありながら相棒らしく警察官としての正義を問いかけてくる話、
第5話「目撃者」という異色で今観ても衝撃度が高く考えさせられる話を持ってきて、
第6話第7話「死んだ詐欺師と女美術館長の指紋」「殺しのカクテル」は感動できる大人の話に仕上げられ、
第8話「仮面の告白」では警察官、弁護士、犯人と登場する人物それぞれの視点に立つなどキャラの個性が最大限に引き出されており、
第9話第10話「人間消失」「最後の灯り」は社会派としてもミステリーとしても人間ドラマとしても見応えのある話となっていて、
第11話と最終回「右京撃たれる」「午後9時30分の復讐」というシンプルな筋ながらも特命係の過去をどんどん明らかにして進む緊迫感ある展開で大変見応えある前後編であり、右京さんと亀山くんの信頼関係がさらに強まったところで幕を閉じる。
本当によく出来た流れなのだと今観ても思う。

さらにどの話でも俳優さんたちの名演も光っていて、岸部一徳さん演じる官房長の存在感も抜群。
ドラマ相棒の本格的な始まりとしてシーズン1は最高に素晴らしいとしか言いようがない。