ユンファ

相棒 Season 7のユンファのレビュー・感想・評価

相棒 Season 7(2008年製作のドラマ)
3.9
亀山くんの卒業、相棒なしの「相棒」、突然の新相棒、そしてオープニングの歌…全てがファンを驚愕させたシーズン7。
亀山くんの卒業はシーズン7放送前に既に告知されており、全相棒ファンを混乱させた。多くのファンが、ネット等で亀山のいない「相棒」は「相棒」ではないと発信し、製作陣も事態を重く受け止めたのか、亀山卒業以後の体制については発表されなかった。一方で、亀山の卒業理由やその描写については好意的に迎えられ、右京さんと亀山の交わす最後の会話はシリーズ屈指の名場面となった。

亀山の不在により「相棒」から相棒は消え、ファンから「片棒」と呼ばれる右京のみ、あるいは右京とレギュラーキャラクターいずれか1名の臨時バディ体制による、新しい「相棒」が始まった。「片棒」については様々な意見があるものの、個人的には非常に楽しめた。シーズン7で好きな話は「越境捜査」だが、これも亀山がいないからこそ出来る話だった。
そもそも、世の中に数多ある謎解きものはそのほとんどが絶対的天才である主人公を中心として構成されており、「片棒」になることによって、むしろ普通のミステリードラマらしくなったとも言える。

とはいえ、やはり「相棒」はタイトル通りあくまでもバディものであったし、だからこそ魅力的であった筈だ。
「片棒」は1クール足らずで早々に終了し、最終回にして新たな相棒・及川ミッチーこと神戸尊が登場。
右京さんと同じく、多くのファンが「君は亀山くんの代わりにはなれません」と感じたのであった…
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