ユンファ

相棒 Season 13のユンファのレビュー・感想・評価

相棒 Season 13(2014年製作のドラマ)
1.0
衝撃の最終回が物議を醸しまくったシーズン13。
好きな話は、「苦い水」。片山雛子の新たな一面を描き、初期からのファンを驚かせた。それから、正月スペシャル「ストレイシープ」の長回しは圧巻。寺島進扮する最強のスナイパーの再登場も嬉しかった。
「鮎川教授最後の授業」も良かったが、後編が今一つ。

そして、最終回「ダークナイト」は相棒史上最大級の物議を醸した大問題作。
カイトが犯罪者だというだけではなく、右京と相棒だった期間(つまり我々視聴者が彼らを見守っていた間)ずっと犯行を重ねていたという、中学生でも書かないクソシナリオを伏線一切なしで平然とやってのけた愚行は今なお許されていない。いや、永遠に許されない。
あまりにも成宮さんが可哀想で、放送時は涙が止まらなかった。
そもそも、タイトルの「ダークナイト」があの映画からきているとしたら、いくらなんでもダサ過ぎる。しかも、どちらかと言えばデアデビルだ。
それに、相棒が犯罪を犯しているのに気づかないほど右京はバカではない。これは杉下右京というキャラクターの根幹に関わる重大な問題だ。これまでの「相棒」全てを否定することにも繋がりかねない。
輿水さんの掲げる『異なる正義の対立』というテーマがインフレを起こし、最悪の結果を招いた。実は本シーズンより製作スタッフの大幅な刷新が行われており、僕は「相棒」の凋落はここから加速したと考えている。
残念な形での卒業となったものの、カイトの再登場を望む声は多い。成宮さんが芸能界引退状態のため難しいとは思うが、カイトの話にはきちんとしたオチをつけてほしいと全てのファンが願っている。
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