『ひよっこ 』に続き、人生2度目の朝ドラ。後半は「はい、油で揚げるんでしょ」「ね、カップに入れるんだよね」と、「（もはやご存知の）史実に合わせたアイデア浮かび待ち」の展開が繰り返されている感じがしたので、そこの部分はイマイチだったが…とはいえそれが「当たり前」に感じるぐらい、2019年の今もカップヌードルが変わらずそこに在り続けているということで、それは、それだけとんでもない発明だったということの証明でもある。
発泡スチロールにする、スクランブルエッグや海老を入れる。今となってはお馴染みの光景、たしかにゼロから生まれる瞬間があったのだな。
全編通して、世良さんや鈴さん、真一さんなど特にですが、キャラクターの愛おしさに溢れていて、塩業から食品会社にかけて、大勢で何かを成し遂げる仕事の喜びも感じられる、良いドラマでした。
兎にも角にも、安藤サクラさんの演技。可愛げがあって、それでいて芯があって。年老いた丸みを全身で演技する。最終回の回想で一瞬映った20代のシーンの声のトーンに驚かされる。本当に、グラデーションで、人生の積み重ねを体現してる。白髪を入れただけの、ピチピチ若手朝ドラ女優とは違う、凄みがある。30代ヒロインならでは！お見事！
