ヴレア

ミステリと言う勿れのヴレアのレビュー・感想・評価

ミステリと言う勿れ(2022年製作のドラマ)
3.3
常々思っているのですが〜、ドラマ(主にゴールデン帯)って主役が居てヒロイン的な人が居て他にレギュラー的な扱いの人が3、4人居て…というように枠組みが決まってて、なんか固定概念に囚われてる所があるよなぁって思うのですよね。
レギュラーが主役1人だけじゃ駄目なんですかね?やっぱり60分持たせるのは難しいのですかね。
それ故に原作に無い部分。警察関係者のエピソードが多めに盛り込まれてて、毎回必ず警察目線での話があって、そのせいで原作では軽い感じの作風が魅力だったのに、もうこてこての刑事ものみたいな感じになってる部分があるのでちょっと違うなと思った。
さらには風呂光が原作ではそんなに登場しないのに、ヒロインに据えてしまったが為に毎回出ずっぱりなんだけど、物語上居なくても成り立つというか、そんなに必要性を感じなかったのが残念だった。
あとは、テレビならではの事情というか、例えば「車の事故はなんで仕方ないと思われているのか」という整君のお決まりの長い疑問話が削られてたりなんかするのはスポンサーに配慮してるんだろうなとか。
あと、これもスポンサーのサムスンのGALAXYの折り畳みスマホを整君と風呂光に無理矢理持たせてるなど、全然整君のイメージに合わない気がしたのでゴリ押しが凄いなと感じてしまった。


最後にここで最終回のコメントを書く場所がなかったので書いておきたい。(フィルマでは11話までしかないが実際は12話まで)

なんで、最終回にこの話を持ってきたんだろうというのが率直な疑問だった。
まずはガロ君そっちのけで久能整の電車でのエピソードをここで挿入。感動的な話と見せかけてのオチが怖いけど、久能の推理力が発揮されていたしこれは良いエピソード。
最後はガロ君サイドの話。これも原作通りではあるけど、原作では猫田の所を風呂光がまた無理矢理関わってきていて、その割にいまいち盛り上がりもなくあっさりと後日談が描かれていたのがしっくりこなかった。
久能君も全然関わっていない話なのに、ラストのガロ君の行動はよくわからなかったな。
でも、最後の終わり方からして完全に続編やる気満々な感じだった。
ヴレア

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