このレビューはネタバレを含みます
引き続きコロナ禍を題材にした話。
林間学校でクラスターが発生してしまったことをきっかけに、修学旅行が中止になる三年生達の叫びだった。
特に後編の、屋上のシーン。
この三年間、一番多感な時期を、コロナを言い訳にして学校行事はもちろん日常の些細なことを制限され続けた生徒達の怒りや悲しみの声にぼろぼろに泣いたよ。
またもステップルームでひきこもり先生として復帰した上嶋さん。
でも、一見問題を抱えてなさそうな生徒が、ヤングケアラーだったり、人の絵をやぶいてしまったり、と抑圧されたものの行き場がなくなってた。
始終描かれたのは、大人のエゴと、皺寄せがいく子供達の構図。
大人にとっての3年よりも子供にとっての3年ってすごくすごく大きいよね。
めちゃくちゃに考えさせられる。
修学旅行は保護者説明会の結果、中止。
でも中学生達は自分達で考えて、商店街の真ん中にテントを張る。
この時の、大人達のやりとり、素敵だったなぁ。
手伝ってくれたホームレス達をみて、「ちゃんと大人の言うこと聞いて内申点あげて、良い学校にいかないとホームレスになる」と脅す学校側があまりにも醜悪だったわ。
それにたいして、「一生懸命頑張ったけれど外的要因でホームレスになるしかなかった」「主張しなかったことはなかったことにされた」「だから黙らない」って切り返すホームレスや中学生の言葉もよかったなぁ。
ただ、すごく気になるのが、セリフをメインで言う人達は、マスク外してるのよね。
セリフがないひと、メインじゃない人はマスクしてたから、なんかそこは、あーこの人、この場面でセリフを言うんだなぁってすごく白けた。
題材が題材なだけに徹底して欲しかった。
そこで及び腰になるのは、マジでこの題材と向き合ってる？？？？？？
って思われかねないし、BKでやってた「あなたのブツがここに」はそこのあたりすごくしっかりやってたから、比べてしまう。
それと、前校長だった榊さんがホームレス支援してて、心入れ替えすぎてて腰抜けるかと思ったわ。
あと、ヤングケアラーの男の子のお母さん、最悪。
別れた旦那に子供を取られたくないから支援を断るって自分のことしか考えてないじゃん。
自分には子供しかいないって縛り付けてるのは親のエゴだから、今すぐに親権手放してほしいわ。
