「30は、男が動かなくなる理由になる」
熱い。そして不器用。宮本が青二才からどん詰まりの湿ったサラリーマンに身を投じていく人生のほんの序章。
松山ケンイチ演じる神保が出てきてからは、エレファントカシマシの『EASY GO』が流れた瞬間に涙が滲み、エンディングのMOROHAの『革命』がかかる頃には手に汗握る焦燥に駆られるほど魅了された。
内容、演者、オープニングとエンディング。その全てがガッチリとスクラムを組んで視聴者を取り囲む力強さ。
"普通"に生きる難しさを、そして"普通"を主役に押し上げる力がこのドラマにはあった。