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エリーゼ・マツナガ:殺人犯が抱える心の闇のOmizuのレビュー・感想・評価

3.2
ブラジルの金持ち日系人を妻がバラバラにして殺した事件を扱ったドキュメンタリーシリーズ。「エリーゼ・マツナガ」という名前に引っかかって観てみた。

なんだろう、出てくる人全員に言いたいことがあるというか。エリーゼもマルコスも弁護側も検察側のみんな悪い。

言いたいこととしてはたぶん、金持ち夫を元娼婦の妻が殺したというセンセーショナルな部分を煽って当事者をよそに過熱するメディアと大衆への嫌悪。それから売春婦だった妻を暴き女一人では解体は無理と決めつけることの性差別的目線への問いかけ。

だとは思うが、四話かけるほどの話?というのが正直なところ。

もちろんエリーゼは殺人を犯した時点で悪いんだけど、マルコスも浮気しまくりで悪い。「だったら離婚すればいい」というのはマルコスに家庭内で虐待されていたのだとすれば無責任な考え方。

エリーゼの行動も分からなくはない。でも最後にこちらに問いかけてくるのがムカつく。人一人殺しておいて何いってんの?と思ってしまった。開き直りにしか見えない。

エリーゼも墓場まで持っていく秘密があると言っている時点で全面的に信用はならない。

解剖した医師?はダンブルドアみたいな独特の見た目で面白かった。

うーん、オススメはしないかな。流し見する分にはいいかも。
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