ぜにげば

シー・ハルク:ザ・アトーニーのぜにげばのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

うーん…微妙だったな。

表の姿弁護士と裏の姿ヒーローの狭間で揺れるって話としては、デアデビルの劣化だった。
ジェンがあまりにも可哀想な目にあってそれを見るだけで胸糞悪かったから、そのフラストレーションをハルクとしてスマッシュしてくれたならもっと好きになってたかもしれない。
うるせぇ!ぶっ壊す!くらいのものが良かった。
ただ、それはそれで両立が出来ないと言うバッドエンドなので、そもそも水と油。原作の時点で間違ってるのでは無いかと思う。

それらを解決させるシーハルクのもうひとつの要素として第四の壁破りがあるけど、これもこれでいまいち。
こっちに語りかける度に現実に引き戻されて冷めるというデメリットがまず一つ。
SKETDANCEの早乙女ロマンほどのギミックだったりもなくあまり活かせてもない。
そもそも、この第4の壁破りは笑いに変換しない限り邪魔な要素なんだなと今作を見て気づいた。
要するに、この第四の壁破りも彼女と水と油だと思う。
メチャクチャにすればするほどいいし、そうしないとダメな要素なのに、第四の壁破りを使って丸く収めようとするという矛盾したような結末で見てて気持ち悪かった。

最後カオスで、でもジェン本人がめちゃくちゃにしたわけじゃなく全部一応成立できてたっちゃできてたから、ジェンがシナリオを変え始めた瞬間にめちゃくちゃ萎えたわ。

ケヴィンを超える存在が出てくるみたいなインフレは成り立たないから冷めるし、「シーハルクの第四の壁破りで解決すればよくね?」という冷め方をしそうなのも怖い。
だから、敵陣営にも第四の壁破りができるやつがいないと、今後のシーハルクが参戦する戦い全てが陳腐になりかねない。

まあ、ケヴィンファイギが出てきたわけじゃなくてKEVINがでてきただけだから、第四の壁を破れてない、もしくは第四の壁とはその程度のもので、その先の第五第六の壁は破れない…みたいな無理やり納得させる説明があるならまあ許せるっちゃ許せる。

もうひとつの懸念点は、デアデビルの良さがシーハルクによって殺されないかということ。
今後のデアデビルが不安で仕方ない。

まあ、正直MCUに対する不安は加速する一方だけど、何とかいい感じになってくれ。

面白いと思ってるところもたくさんあるので、それについては各話のコメントを参照してください。

好きなキャラはマディスンかなー。
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