マルコ

私はチャン・ボリ!のマルコのネタバレレビュー・内容・結末

私はチャン・ボリ!(2014年製作のドラマ)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

最終的にハッピーエンドで良かったです。
備忘録も兼ねて長々と失礼します。

このドラマを見ていて、「自然」ということを一番感じられました。わざとらしくないというか。
作品の中の転機になる出来事って、物語を進展させるためにこじつけ感が強いものも多いですが、このドラマは人々の思惑と行動が少しずつ少しずつ重なって出来事が起きてしまうので、リアリティがあり違和感が無く観ることができました(ジェファとジェヒのすれ違い、ウンビがいなくなってしまった理由、事故が起きた理由などなど…)。
また、よくドラマって「この人ってこんなに良い人なんだー!じゃあ好き!」みたいなシーンを入れてくるのですが、「他の男との子供?無理!→やっぱり気になる〜」という素直な感情でジェファがボリを避けたり追いかけたりしてしまうところも人間らしく現実味があってよかったです。他の人たちも、完全に悪人・善人というよりは、人の意見に流されたり偏見で物を見てしまったり人間味があったかな。
ウンビ母も人間らしく、極端な悪者でも良い人でもない。ウンビに愛情もあるし、針仕事を覚えたのも母親への愛情から。でもいつの間にかトップになる事が一番になっていて…でも、ミンジョンに針仕事を教えている時、言っていることはパク先生やオクスさんと変わらなかった。心の底には愛情があるのに、もったいないなーと思ってしまいました。パク先生がオクスさんを贔屓していた事による鬱憤やら嫉妬やらがちりつもでなってしまった事だと思いますが。

そのほか
ムンジサンとビダンのシーン、ミンジョンに対するジサンの表情とは180度違って、微笑ましく涙が止まらなかったです。早く20歳になってお父さんって呼んであげて欲しいな。ビダン役の子、本当に本当に演技がうまかった。
ミンジョンは本当に心底憎たらしかったけど、最後の義母の手料理を食べてたシーン、母親、ビダンとのシーンはグッときました。焚き火の中に手を突っ込んで指輪を取ったシーン、最初の方のジェヒがジェファの為に火傷をして母親の服を取ってあげたシーンと重なるのかな?
オンニがいつか思い出してくれると良いね。 
ミンジョン母は、ずーっと物語をかき回していて、悪い人ではないけど最後の最後までミンジョンに協力してしまってしましたね。記憶が無くなって、おそらく退化してしまった様子を見て、ああ、辛い事忘れてしまいたかったんだなって思うとすごく切ない気持ちになりました。

最初はボリの境遇やジェファのシーンが辛くて観ていられなかったのもあり、7話くらいまでところどころ飛ばしてしまっていたのですが、きちんと観ればよかったです。
個人的に、最初の方で救われてたのはジェファとジェヒのシーンです。和解したあとの二人の様子をもっと観たかったな〜。ビダンに靴下を履かせているジェヒが面白かった。どうでも良いですがジェファは吉沢亮に似てますね。

最後に、結局よくわからなかった点。
・ミンジョンはいつジェヒを本気で好きになったのか?
・ジェヒがビダンを車に乗せて本当の母親を教えてやると言った後、ビダンが言わなくて良いと言ってそれを受けてジェヒが俺は何をやっているんだ!と言っていたけど、良心だったのか、それとも言ってしまえばよかった!なのか気になった。
・ジサンと一緒にいた幼稚園の先生。ミンジョンとは何も関わりないということでOK?結局ジサンはミンジョンをずっと愛してたのか? 
マルコ

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