漱石枕流

ターナー&フーチ/すてきな相棒の漱石枕流のレビュー・感想・評価

3.5
かつてトム・ハンクスが主演した映画のリメイク——ということなのだが、私は存在そのものを知らなかった。しかしあらすじを読む限りでは非常にわかりやすそうなコメディーなので、興味を持って観た。

なかなかおもしろかった。事件そのものはシンプルに解決してしまうため、クライムサスペンスとしてはまったく物足りない。特に最初の2話まではその欠点が気になって、あまりノレなかった。だが、話が進むつれて次第にキャラクターに愛着を感じるようになる。

特にエリカとグザビエのふたりがとてもいいキャラで、好感が湧いた。最終回に両人が車内で会話する場面があるのだが、それがたいへん印象に残った。もちろんスコットとフーチーのコンビも最後まで飽きずに楽しませてくれる。現実にあんなに涎を垂らしまくっている犬を連れていたら迷惑甚だしいが、ドラマとしてならじつに楽しい。

この作品で〝初代フーチーの飼い主だった父が追っていた事件〟というのが出てくる。ということは、この父親がトム・ハンクスなのだろうか? 興味が湧いたので、映画版も観てみようと思う。

[ドイツ語吹替音声+日本語字幕]2021/12/09-20 Disney+
漱石枕流

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