TAMU

アルラワビ女子高校 シーズン1のTAMUのレビュー・感想・評価

4.0
遂にレバノンの学園ドラマに手を出しましたw

生活、音楽、食べもの、今のレバノンのポップカルチャーが、世界同時に楽しめる世の中。
好みはあるけど、この選択肢の広がりは素晴らしい。ありがとうNetflix😊

本作は最後まで見終わると校歌を口ずさみたくなるアルラワビ女子高校で巻き起こるイジメを軸にした物語。重いけど。

これが女子高生?と思うような濃い感じの女子も登場するのだが、なかなかメリハリの効いたキャスティングで誰が誰やらとなることは断じて無い安心設計。

そして、いじめっ子軍団にいじめられっ子軍団が一致団結してお仕置きをするといった、やや凡庸な流れとなるが、後半お仕置きし過ぎ問題が斬新で、最終回は緊張感マックスの怒涛の展開を見せる。

北風を北風で制しようとする正にイスラム的世界観の復讐劇が行き詰まりを見せるのも良い。

見るからにベビーフェイスの主人公マリアムのいじめに対する復讐心についていけなくなり、段々と見てるこちらが応援しづらくなって来るのが本作のミソ。

いじめられる側の事情だけでなく、いじめる側の事情も丁寧に描かれており、見る側は解決策を理解できる構成になっている点はいじめを描く作品として優秀。

一方、この学校は裕福な家庭の子が多いと思われるが、驚くのは生徒たちの家が豪華。
基本的に戸建てで家の前に大きい門がある。
すげーな、レバノン。

興味深いのは授業中にヒジャブをつけてる子は3分の1くらい。親はつけてるけど子はつけてないなどもあり、つけてる子とつけてない子の理由が知りたくなったり。
いじめっ子グループの1人、ルカイヤはヒジャブを付けていて、イジメで相手を蹴ったりするが、異性に肌を見せることに消極的だったり興味深い。

あと女子高ドラマあるある、万国共通、事件は女子トイレで起きるのだが、手を洗うシーンは何度か見たが、ハンカチで手を拭くシーンは無い。手をプルプル振って終わり。
これは、世界に広めたいw

あと、あれ。1話で「今日は家で韓国風しゃぶしゃぶ食べるんだ」てセリフがあるが、韓国風しゃぶしゃぶは日のしゃぶしゃぶと違うんだっけ?気になるわーw
TAMU

TAMU