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チャッキー シーズン1のJIZEのレビュー・感想・評価

チャッキー シーズン1(2021年製作のドラマ)
3.8
グッド・ガイ人形"チャッキー"の新たな恐怖と知られざる誕生秘話を描きだす。名台詞の「"チャッキーが、来たよお〜"」のある第8話のシーンは、トラウマと同時に大爆笑した。本作品はHuluプレミアにて今月24日から全話一挙独占配信され、何日間で食い入るように鑑賞。まず第一話の導入の郊外のガレージセールで、ヴィンテージのチャッキーを14歳の主人公が購入する一幕から音楽のBGMや世界観を覆う禍々しさなど、高揚感がとまらなかった。またチャッキーが殺戮すべき対象も"どうしようもないクズ(人間)"という理由づけがなされ行動原理で機動するチャッキーのバイオレンスは、プロットの骨組みが頑丈に締め上げられてて毎話エンタメの安定感がある。チャッキーの誕生秘話に遡るパートと主人公ジェイクの身の回りで殺人が多発するパートが、並走して描写されるため作風にメリハリが良くも悪くもある。チャッキーの笑い声の「"ヒィーヒッヒッヒッヒッ"」も不協和音のよう脳裏に焼きつく。個人的に家政婦が洗浄機の出刃包丁の置き場に突き刺さるくだりが一番強烈だった。。シーズン2製作もすでに内定しており初のドラマ版シリーズとして、じっくりとグッドガイ人形の邪悪で不気味なワールドに浸れる最恐の作品となっている。
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