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真犯人フラグ 真相編のmaroのレビュー・感想・評価

真犯人フラグ 真相編(2022年製作のドラマ)
3.5
2022年冬ドラマで面白かった順位:1/1👑
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

やっと終わったという安堵感からか、どっと疲れが出たような感覚になる内容だった。

◆とにかく長い(笑)

いろんな人物の交錯する思惑や、次々と起こる「まさか」な設定。
メンタルやべぇやつらのオンパレードで、誰もが犯人に思えてくるスリリングな展開は面白いとは思った。
でも正直、個人的にはそこまでハマれず(笑)

そもそものスタートが、相良家の仲のよさがわからないまま、
いきなりの家族の失踪でしょ。
だから、あんまり相良凌介(西島秀俊)に感情移入できなくて。
その中で、どんどん増えていく登場人物。
長さゆえにだんだんおぼろげになっていく過去のエピソード。
それで半年だからね、、、長いよ(笑)

だから、真犯人が明かされたときも「まさかこの人が!」っていう意外性よりは、「ああ、やっとわかったか」という安心感の方が大きかった。

◆『あな番』との違い

考察系2クール連続ドラマってことで、『あなたの番です』(2019)を彷彿とした人も少なくないと思う。
でも、あのドラマほどハマれなかったのは、この『真犯人フラグ』が前半と後半であんまり差がなく、そのまま続いたからじゃないかなあ。
単純に20話分のドラマっていう感覚が強かった。
『あな番』はメインの菜奈(原田知世)の死という大きな出来事があったから、うまい具合に前後半で切り替えができたんだけど。

◆後半はほとんど刑事ドラマ

原案の秋元康も公式サイトで言っている。
今の時代、根拠がなくとも、自分勝手な理屈で事件の犯人探しが行われる時代だと。
このドラマもそういう部分を描こうとしていたんだと思う。
ただ、第三者が勝手に犯人を決めつける流れは1クール目でほぼ終わってたよね。
それも、凌介に疑惑の目が向けられることがほとんどだったけど。
2クール目は、当事者たちによる独自捜査がメインになってたから、あんまり刑事ドラマと差がなかったかなー。
まあ、twitterのつぶやき画面をたくさん表示して、SNS上での賑わいは演出してたけど。

◆そんなわけで

個人的には、1クールだけで終わらせてくれてもよかったかなとも感じる(笑)
SNSでは考察が盛り上がっていたみたいだけど、若い子にはウケてたのかな?
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