このドラマの重要なところは、黒木華（くろき はる）が白井ちはる（しろイ チはる←読み替えです）という役名であるところ。
というのは冗談ですけど、いやもうタマランねぇ、黒木華。
白井ちはるの奥行き／深度。白の裏にある影の黒さ。
仕事終わりに建物から出てくる遠景ショットで語っちゃうもんなぁ。
肩をちょっと落として気だるく歩く背中にプレモルが見えるもん。
ああウチ帰って、またグチるんだろうな弟にって、「あんたはそういうオンナと付き合いそう」って小バカにしてわかったようなこと言って鼻で笑うんだろうなぁって、その姿がありありと浮かんでくる。
同僚のあざとい言動をあげつらっておいて、自分にかかってきた電話でほぼ同じ言動をする。
自分もしてるのに、他人がやってるのを見つけると、ニマーってほくそ笑む。
自分を俯瞰してツッコミを入れる知性。
黒木華のリアル人生を妄想してしまう。妄想が暴走する。すごくいい人かもしれないのに、下卑た笑いで唇が歪む黒木華ばかりが想起される。
なんていい俳優なんだ!!
地上波で観てるので、まだ第1,2話しか観られてないけど、もう評判通りの名作と確信した。止めることなく2周ずつ再生しました。
あと、どうかしてるんじゃないかと思うほどセットアップに拘った衣装とか白井家のセットの大道具小道具類、さらに言うなら、坂道でのロケーションの多用とか、吉田善子監督って何者って思って調べたら、今のダスキンのCMシリーズやってる人だった。
あれ、いいでしょう？ ねえ、お姉さん。お試し無料なんですよ。
スコアは完走後、あらためて。
