あちぴろ

海街チャチャチャのあちぴろのレビュー・感想・評価

海街チャチャチャ(2021年製作のドラマ)
5.0
田舎の海街、コンジン洞で暮らす人々の日常、恋愛を描いた人間ドラマ。

無茶苦茶ハマった。
「Dr.コトー診療所」、「虹色カルテ」といった田舎町に引っ越した都会人が、田舎町に住む人々の心に触れながら成長するドラマが好きなんだと、本作を観て改めて知った。

本作も、ソウルの歯科医師が訪れた海街で開業し、そこに住む人々との交流から、人生のパートナーとも出会い、様々な経験を経て結婚まで至るドラマ。
そんな海街に住む独特の個性を持った優しい人たちが描かれていて、どのキャラクターも素敵すぎる。

いくつものカップル達を狭い海街で描く。
・ホン・ドゥシク(便利屋、キム・ソンホ)とユン・ヘジン(歯科医師、シン・ミナ)
・チ・ソンヒョン(TV局・チPD、イ・サンイ)とワン・ジウォン(放送作家、パク・イェヨン)
・ピョ・ミソン(親友、コン・ミンジョン)とチェ・ウンチョル(警官、カン・ヒョンソク)
・ヨ・ファジョン(刺身店社長・コンジン統長、イ・ボンリョン)とチャン・ヨングク(コンジン洞長・元夫、イン・ギョジン)とユ・チョヒ(小学校の先生・ヨングクの初恋相手、ホン・ジヒ)
と4組の恋愛や、カフェ「真昼のコーヒー、月夜はビール」の店主、元歌手オ・ユン、オ・チュンジェ(チョ・ハンチョル)と愛娘ジュリとの親子関係や、おばあさん3人の話など登場人物達の個性、優しさに触れると涙が出る。

特に、刺身店社長の統長とガムニ婆さんの人想いに何度となく涙が出た。
最後、ガムニお婆さんが悲しい。

OSTもかなりよくて、「Wish」というタイトルの曲がかかると、ゾゾゾっと鳥肌がたつ。
Apple musicでも落として何度も聴いてる。

あったかい人々のあったかいドラマ。
主役のキム・ソンホが「スタートアップ」では全く報われなかったので、本作で主役を演じてドラマでも報われたのに、実生活でファンからの暴露で人生が報われなくなってしまうという悲劇も。実際にはその暴露の真偽が問われている様だけど、謝罪してしまったので中々復活が厳しいとかなんとか…

タイトルで損している様な気もするが、自分的には色んな人に観て欲しいと言える良作だった。


(2022/4/7〜4/9)
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