どんな感じか少し観るつもりが、一気に観てしまった。自分が大切にしたいこと、護りたいものの優先順位が明確でブレないなら、自分の行動や判断も、それに沿って決まるのだろうか。
簡単には言えないが、つい親として考えてしまうので、"一線を越える"の意味が法やルールだとしたら、時と場合によって、私は越える選択をするかもしれない。で、立場を替えると、渡辺がどんなに卑劣でも父親(印象が強烈。演じた酒向 芳は岐阜県出身と知りリアルさに納得)にとってはかけがえのない存在だろうし、ライター(演技力の問題で、彼女だけ登場する度に流れが止まる)の母親の後悔も分かる。
他者の理屈や物差しでは測れないことってあるし、誰かが用意してくれる正解も正義も無いから、この最愛というタイトルはなかなか良いと思う。