台風の夜にのどかな田舎町で起こった失踪事件が、15年後再び新たな事件と繋がり動き出す。誰もが『最愛』を貫いたこの事件の結末はあまりに切ない。
何人も亡くなったり、いくつも罪を犯すけど誰もが他人を庇い合うように罪を犯してて誰も責めたくない。ひとつの身勝手な犯罪は想像以上に多くの人を不幸にするのを教えてくれる、素敵なサスペンスだと思う。
特にクライマックスが抜群!
罪をすべて被って事件を白日の元に晒すんじゃなくて、消えることで事件の存在自体を隠して最愛の人たちを好奇の目から守ったのが切なすぎて泣ける😭誰が1番優しいのか最後までわたしはわからなかったので、謎解きサスペンスとしてもおもしろいと思う。
現実と回想の切り替えがすこし混乱するとこはあるけど、ブラックボックスを開ける演出でわかりやすくしてたのは記憶障害とも絡めててとてもよかった。