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最愛のmaroのレビュー・感想・評価

最愛(2021年製作のドラマ)
4.0
2021年秋ドラマで面白かった順位:2/5
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

面白かった。
池から見つかった遺体をきっかけに、15年前に起こった殺人事件の真相が解き明かされていく。
まさに、止まった時の歯車が再び動き始めたようで。

てっきり、最初は梨央(吉高由里子)が犯人かと思ってた。
第1話で記憶が飛んでいるシーンがあったから、記憶を失っているうちに何かやらかすタイプなのかと。
いわゆる"二重人格"と同じパターン。

実際は全然違ったね(笑)
次から次へと怪しい人が出てきては、「こいつが犯人なんじゃないか」と疑いの目を向けてきたけど、悉くその線はなくなる。
まあ終わりが近づくにつれ、消去法である程度の予想はつくものの、根拠はなかったからなあ。

全体的にサスペンス調のドラマではあったけど、その根底は"愛"だった。
ここにはいろんな愛があったと思う。
男女の愛、親子愛、姉弟愛。
それぞれが一番大切な、"最愛"の人を守るために、時にはルールを破り、最大限尽くしていた。
すべてが正しい形だったかはわからないけど、相手のことを想った行動は、振り返ると心に突き刺さるものばかり。
そう考えると、今期のドラマの中では、内容が最もタイトル通りで、一番シンプルなお話だったかもしれない。

個人的には、やっぱり加瀬さん(井浦新)を推したい。
大人の分別を持ち、遠くから見守りつつ、いつも側にいた、切ない、切なすぎる人。。。
第8話で梨央が「あたしのことどう想ってるの?」って聞いたときはドキッとしたわ。
加瀬さんは「親の代わりになろうと思った」って言ってたけど、まあそれもあるんだろうけど、絶対にそれ以上の気持ちもあったよなあ。
もはや、加瀬さんの恋物語だな(笑)

ちょっと淡々としすぎていたかなっていう印象もなくはないけど、いいドラマだった。
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