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過保護のカホコのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

過保護のカホコ(2017年製作のドラマ)
4.3
保険会社に勤める根本正高(時任三郎)の目下の悩みは、大学卒業を控えて就職試験に落ち続けている一人娘・カホコ(高畑充希)の将来のこと。 
両親から溺愛され、超過保護環境で育てられたカホコは、未だに母・泉いずみ(黒木瞳)の助け無しには朝起きることもその日着る服を選ぶこともできない奇跡の箱入り娘。 
娘以外のことに関心を持たない妻とカホコの異常な依存関係に危機感を感じつつも、プリンセスのように笑いかけてくるカホコを甘やかすことをやめられない正高は、自分も子離れできずにいた。
ある日、同じ大学に通う画家志望の麦野初(竹内涼真)から「お前みたいな過保護がいるから日本が駄目になる」と批判されたカホコは、初めて自分に向けられた棘のある言葉に驚き、意味がわからないままショックを受ける。 
そんな中、泉の実家で親戚一同が会するカホコの誕生会が開かれる。 
自分たちの教育方針を疑わず、カホコに甘やかしの愛情だけを注いできたぬるい大人たちが集まる中、カホコの従姉妹で高校生のイト(久保田紗友)だけは類まれなチェロの才能に恵まれ、プロのチェリストになる夢に邁進していた。 
自分には自慢できるものがないカホコは、そんなイトをどこか羨ましく、泉は面白くなく思う。 
さらに、正高のコネで入社できると思っていた会社からも不採用を言い渡されてしまったカホコは、泉から就職せずに花嫁修業をすればいいと言われ、あっさり就活をやめてしまう。 
それでも、以前初から投げられた「何のために働くのか?」という問いに答えが見つけられないでいたカホコは、改めて初に働く目的を問い返す。
人知れず自分の絵の才能と将来に不安を感じていた初は、カホコの透き通った瞳に答えられず、苦し紛れに「働いたこともない奴にはわかるわけがない」と、労働経験のないカホコに自分のアルバイトを押し付けるが…。 
この初との出会いが、今まで眠っていたカホコの「本当の力」を目覚めさせ、家族間に隠れた問題を次々と解決していく。 
思い立ったら一生懸命なカホコが、家族を守るため、大事な人に真っ直ぐ愛を注ぐ中で成長していくストーリーは、「毒親からの自立」というテーマが波瑠主演の「お母さん、あなたの娘をやめていいですか」と似ているけど、「何のために働くのか」など硬派なテーマも、カホコと初の不器用な恋もあり、カホコの空回り半分の奮闘がユーモラスに描かれていて、元気になれるヒューマンコメディドラマ。高畑充希が、カホコにはまっていた。