あらなみ

舞いあがれ!のあらなみのネタバレレビュー・内容・結末

舞いあがれ!(2022年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

すごく、評価が難しいなって思った。

空に漠然とした憧れを抱く少女・舞ちゃんが五島と東大阪を舞台に色んなことをしていく話っていうのが総括。
人の気持ちに寄り添いすぎてストレスで良く熱が出ちゃう舞ちゃんは、東大阪を離れて、母方の祖母・祥子さんが住む五島でショートステイで過ごすうちに生きる力をつけていく。
そんな舞ちゃんがやがて、飛行機大好きで人力飛行機のサークルに入ってパイロットしたり、空飛ぶ楽しさを覚えて大学中退して航空学校に入学したり、パイロットの免許とったと思ったらリーマンショックで就職できなくてそのうちにお父さん死んじゃって、東大阪のネジ工場を手伝ったり、そこから東大阪の技術と人を繋ぎたくて新会社設立したり、空飛ぶ車の開発に携わったり。

とにもかくにも、こんなに色々と手を出します?????? ってくらいに盛りだくさんの半年間で、ちょっとやりたいことが多すぎかなって思った。
もう少しテーマを絞ってくれた方が落ち着いて見られたかも。

個人的な最終回は、舞ちゃんがなにわバードマンのみんなで作った人力飛行機に乗って琵琶湖を飛んだ15分間。
あの話があまりにも素晴らしすぎてあとは蛇足のような、惰性な感じで見ていたかな。
メインの脚本家さんが歌人のせいか、舞ちゃんの幼馴染の貴司くんが短歌を読むようになるんだけれど、要所要所で恋とか結婚とかコロナとかの踏み台にされてるように感じて、それでええんか、って思ってしまったよね。

第一話で、舞ちゃんが旅客機のパイロットとして話が始まったから、パイロットのお話かぁって楽しみにしてたのに、四分の一くらいは東大阪の工場の話で、それはそれでいいけれど、パイロットのお話を楽しみにしていたから、舞ちゃんいつになったらパイロットになるんか、ってフラストレーションがやばかったね。
まさか最終回まで引っ張るとは思わないじゃん。まどマギかよ。

最終回、ていのいい総集編になってて辛かった。
そこはずっと見てきた視聴者を信じて必要最低限の回想にして欲しかったよ。
時間の三分の一くらい回想なのがとても辛い。

他は各話で言いたいこと言ったからまあいいや。
個人的にはなにわバードマンの日下部くん好きだから、再登場嬉しかった。
あと、悠人お兄ちゃんは誰よりも幸せになってほしい。
それからそれから、雪乃さんと勝さんのお好み焼きが美味しそうで、お好み焼きが食べたくなって何度か食べに行った。
食欲をそそる作品はいいよね。
あらなみ

あらなみ