マヒロ

イカゲームのマヒロのレビュー・感想・評価

イカゲーム(2021年製作のドラマ)
3.0
謎の招待状によって集められた456人の人々が、大金を賭けたデスゲームに挑むことになる……というお話。

デスゲームものっていうと最早色々ありすぎて個性を出すのが難しいジャンルな気がするが、今作では子供の遊びがそのままサバイバルゲームになっているという特徴があり、「だるまさんがころんだ」や「綱引き」なんかの日本人に馴染み深い遊びも多くて設定が飲み込みやすかった(タイトルになってる「イカゲーム」だけは説明聞いても何やってるのかよく分からなかったが……)。
ただ、このゲーム部分が面白くないというのが大いに問題ありで、第一ゲームの「だるまさんがころんだ」の段階でちょっとアレ、という感じだったが、「型抜き」とか「ビー玉遊び」とかめちゃくちゃ絵が地味な上に全然ルールが整備されておらず、参加者に材料だけ渡して後はどうぞ、みたいな雑さがゲームが大掛かりなだけに気になる。「綱引き」と「飛び石渡り」は良いんだけど、もっと切り抜け方に面白さが欲しかったかも。

全体的には、貧困問題や脱北者なんかの要素を盛り込んでいるところが韓国作品らしくて、そこの溶け込ませ方は上手くて良かった。
主人公を演じるイ・ジョンジェの、どうしようもなく救いようのない奴なんだけどなんか憎めないという絶妙な存在感も作風に合っていた。トホホ顔がここまで似合うのも一種の才能なのでは。
死がドライなのも地味ながら良いところ。死をドラマチックにベタベタやられるのが一番嫌なので、どんな主要人物でも死ぬときはアッサリ死んで、多少悲しむ描写はあれど終わったら次、みたいなテンポが好印象。ドラマ故の時間制限みたいなものもあったのかもだが。

全体的な雰囲気などは嫌いじゃなかったので、もうちょっとゲームとしての体裁を綺麗に整えてくれてたら良かったかな、という印象の作品だった。