完走した！
いやー凄く面白かった。
数あるデスゲームものの中では、ダントツによく出来ている。
これ第二話での“選択”がキモだな。
あのエピソードがあることで、物語の背景にある抜け出せない貧困と格差がグッと前に出て、ゲームに参加する登場人物への感情移入が一気に進む。
他のデスゲームものが、殆どが問答無用でゲームに参加させられる不条理な展開なのに、これはやりたくもないのに参加せざるを得なくなる、現実の世知辛さを強調したのが秀逸。
内容は全然違うけど、描いてることの核心には「パラサイト」に通じる、ディープな社会性があるのだ。
少しずつ、隠されていた登場人物の内面が暴露されるゲームの順番も、綿密に考えられている。
韓国の話なんで、日本人には全てのゲームに馴染みがあるのも作品との距離感を縮める要因。
どうしようも無いダメ人間だけど、心根は優しいイ・ジョンジェのキャラ造形も実に絶妙なんだよなあ。
リクルーターのコン・ユから始まって、最後のあの人までキャスティングにも遊び心がある。
とりあえず綺麗に一区切りはついたが、あの人がゲームに関わる理由とか、刑事の行方とか、描かれてない要素はまだまだある。
主人公にも新たな葛藤と動機が与えられたし、シーズン2に期待したい。
まもなく、ネトフリのデスゲームものでは先輩に当たる、「今際の国のアリス」のシーズン2が始まる。
こっちも相当に出来が良かったから楽しみ。
