ソラアユム

マイネーム: 偽りと復讐のソラアユムのレビュー・感想・評価

マイネーム: 偽りと復讐(2021年製作のドラマ)
3.7
『復讐がしたいのか?どんな犠牲を払っても』


何者かに父を殺された少女の復讐を描くNETFLIXオリジナルドラマ

アクションはドラマとして見ればそれなりに高水準で健闘している部類ですが、ストーリーは消化不良気味

長回しや『悪女』の冒頭シーンに代表されるような一人称視点での闘いなど、アクションのレベルは高め。ですが、アクションで盛り上げるために、ストーリー運びが稚拙になっている感は拭えないです。魅せるアクションとしてそれなりに映えているのは事実ですが、シリアスなストーリーとは明らかにトーンが合致しておらず、アクションが始まる度に、緊張感が無くなるのが少し勿体なかったかなと。それでも1話目終盤の長回しは近年のアクション映画にも引けを取らないクオリティで、楽しめるっちゃ楽しめます。良くも悪くも、アクションのピークはそこですが。

ストーリーは消化不良気味
まず主人公がドラマ向きではない、というのが個人的な感想です。人間性が分かる描写が殆どなくて、無表情で復讐のことしか考えていないようなキャラクター。初めのキャラ付けとしてはそれでも良いのですが、お話が佳境に入っても初期から変わらず、人間的魅力が殆ど描かれない。映画の尺だとこれでも良いかもしれませんが、ドラマだと若干見ていてきついなと。父との微笑ましい回想シーンだけでなく、現時点で主人公の人間性をもっと深彫りして欲しかった。折角のドラマですし。ストーリー全体としては、犯罪組織の長チェ・ムジンの思惑もドンフンの行動もしっくりこないところが多々あって、話にケリがついてもあまりカタルシスを感じなかった。

韓国ドラマに期待しているのはアクションではなかったのかも…


以上

鑑賞日時:2021年10月28日~11月17日