25分×6話はちょっと短いけど一気見するにはちょうどいい。
「恋のツキ」も監督していた酒井監督とてもいい。このドラマの最中にも二人の視点から「この関係になんと名前をつけよう」みたいなニュアンスのセリフが出ていたけれど、この名前もつかない距離感を描くのが本当にうまい。誰にもわかってもらえないかもしれないけど確かにある特別な時間。
初めて彼をみた時、時間が止まったみたいに見惚れてしまった。その見惚れられた瞳に恋をした。萩原利久くん演じる平良は、吃音のせいか友だちもできず一人の世界に閉じこもっていた。一方、平良が恋する清居は母が再婚して新しくできた兄妹に両親の愛情は注がれ、孤独感を抱えていた。一人になるのが寂しくてクラスメイトと群れていたけどどうにも居心地は良くないところに、平良という自分のペースで誰に囚われることなく生きている男の子と出会う。
お互いがお互いにとってどんどん特別になるけれど、カースト制度でいう圧倒的頂点と自らを下僕だと思って生きる二人はすれ違ってばかり。（あんなにお互い好きが駄々漏れているというのにうまく言葉にできないからお互いの好きが交わらない）
高校3年生から大学2年生までの二人の恋を濃度高く描く良作だった。誰かを好きになるって、良いなぁ。胸がぎゅっと動く。
主演2人がとっても魅力的で前半は平良役の萩原利久くんの誰かを好きで好きでたまらない目の表情が素晴らしいし、後半は清居役の八木勇征くんのクールに隠された内面描写に引き寄せられる。これ続編映画化しない手はないですよ。めちゃ観たい。
