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恋せぬふたりのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

恋せぬふたり(2022年製作のドラマ)
4.7
 “恋愛”を前提としたコミュニケーションになじめず日々暮らしている咲子(岸井ゆきの)。
会社の後輩が企画した“恋する○○”キャンペーン商品を見にスーパーへ訪れた際、店員の高橋(高橋一生)から「恋しない人間もいる」と言われ、ハッとする。
咲子は結婚を急かす母さくら(西田尚美)のいる居づらい実家を出て親友千鶴(小島藤子)とのルームシェアを計画するが、千鶴が元カレとヨリを戻したことでドタキャン。
心が折れそうになった咲子は、ネットで「アロマンティック・アセクシュアル」という言葉と出会う。
恋愛感情を理解出来ないアロマンティック・アセクシュアルの男女の共同生活の中で、咲子の家族や元カレのような男友達などとの摩擦や咲子に自分の気持ちを隠していた咲子の親友の千鶴との和解などを経験する中で、「自分たちが居心地いい決めつけ過ぎない幸せ」を模索するヒューマンストーリーが、アロマンティック・アセクシュアルの葛藤だけでなく幅広くテーマを掘り上げていて、岸井ゆきのや高橋一生などのリアルな演技もあり、「恋愛至上主義」に縛られている男女にこそ見て欲しい男女を主人公にしたドラマに新風を吹き込んだユニークなヒューマンストーリードラマ。
「私の人生に何か言っていいのは、私だけ」
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