めしいらず

恋せぬふたりのめしいらずのレビュー・感想・評価

恋せぬふたり(2022年製作のドラマ)
3.5
恋愛感情なし、性交渉なしを前提に自称「家族(仮)」の同居を始めたカップルの顛末記。最初の数話がアロマンティック、アセクシャルの用語説明のような調子で心配したけれど、空気を読まない主人公の元カレが二人の家に無理やり乗り込んで来てから俄然面白くなる。社会通念の壁や周囲の無理解を無理やりねじ伏せるのではなく、諦めでもなく、それぞれなりの受け止め方を尊重し受け容れる方向にシフトする姿勢が現代的。はじめの余所余所しい二人の関係性から(仮)がいつの間にか取れ「家族」になっていく。その形からも従来的な"こうあるべき"は取り除かれ、自由で肩が凝らない新時代らしい家族像の萌芽を見る。"私の人生に何か言っていいのは私だけ。私の幸せを決めるのは、私だけ"だと言い切る清々しい幕切れがあっぱれ。