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逃亡医Fのmaroのレビュー・感想・評価

逃亡医F(2022年製作のドラマ)
2.5
2022年冬ドラマで面白かった順位:5/5
 ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★☆☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

サスペンス調の医療ドラマだったな。
ただなんていうか、、、「結局何だったんだ?」っていう印象が強い。。。

◆その場にあるものでオペしちゃう違和感

殺人容疑をかけられ、逃げ惑う藤木(成田凌)。
その行く先々で、なぜか必ず誰かが大きな怪我をする。
でも、いろんな事情があって病院には行けない。
そもそも藤木も追われている身だから、人は呼びたくない。

ってことで、天才脳外科医の腕の見せ所。
そこらへんにあるものを使ってチャチャっとオペ。
ブラックジャックかってぐらいの手さばき。
そんなこと可能なの?って。
衛生環境悪くない?って。
それがほぼ毎週行われるから、
あまりにも出来すぎた話にイマイチピンと来なかった。。。
美香子(森菜々)とか腕取れかかってたのによくくっついたなと(笑)

しかも、オペ中必ず昭和の歌謡曲を聴くから、「なぜそんな昔の歌を?」という謎設定。

◆言動が一致しない藤木と佐々木のキャラクター

藤木は散々人の命を救っておきながら、最終回で「人の生き死にに深く関わることは卑しい」と言う。
自分の都合よりも、他人の命を優先するほどの熱血さがあるのに。
言ってることとやってることに差があるなあって。
その考えがあるなら、もっと前の段階で匂わせて欲しかった気も。
ちょっと唐突すぎる。

ラスボスの佐々木(安田顕)もね。
散々悪どいことをしていたものの、欲していたのは地位や名誉よりも「数百万人の命」。
「いや、いいやつじゃん」って思うんだけど。
とはいえ、そのために人体実験でたくさんの人を殺しているから、ダメなのか。
それなら、もっと金や名誉など私利私欲を追求してクソ野郎に徹して欲しかった。
あんなに悪そうな感じにしといて、単純に命を救いたいっていう、ちょっと混乱する設定。
薄気味悪いキャラクターはよかったんだけどね。
その割に前半はほとんど出番がなく、ややもったいなかったかな。

◆そんなわけで

医療ドラマとサスペンスを掛け合わせた設定だったけど、うまく嚙み合っていないように感じられて、個人的には刺さらなかった。
烏丸京子(前田敦子)の立ち位置もわかりづらいし。
これは原作漫画読んでから観た方がよかったかも。
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