大事に大事に観た作品。
くっついたり離れたりする恋愛ものかと思いきや、これまで歩いてきた道、これから歩いて行きたい道を、それぞれが自分と向き合いながら見つける物語だと感じた。
外から見られる姿と、こうあるべきと思う姿、そして自分が本当になりたい姿とのギャップに苦しむ、3人のまっすぐで不器用な様が、痛々しくもあり、でも美しくもあった。
そして、そんな輪郭がぼんやりとした姿は、まわりの人とのつながりがあってはじめてひとつに重なる。そんなことに気づかせてくれた。
華やかさはあまりないし、ドラマティックすぎる展開もないけど、誰もが知っている甘さと苦さが込められているから、こうも心を掴まれるんだろうなー。
静かなOSTとやわらかで温かな映像も、すごく好みだった。
そしてそして。ウンのスタイリングが、好きすぎて好きすぎて。自分史上サイコーだった。