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不発弾 ~ブラックマネーを操る男~のshortのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

正直金融のことは苦手で、途中よくわからなくなることもあったけど、全体的にはすごく面白かった。
主人公の生きて来し方が丁寧に描かれていたため、ひとを自殺に追い込んだりという悪役なのに、憎めなくなる。
原田知世演じるパートナーとのやりとりからも、悪い男ではない感が伝わった。
対する黒木メイサ演じる捜査官も、生真面目デ一途に捜査をするところに好感が持て応援していた。
どちらに軍配が上がるか楽しみにしていたが、まさかのラスト。
しかもなんかいろいろ既視感が!
総理大臣とか、寄せてる!!??
似てる!
と、思ったのは私だけ?
ものすごーくモヤモヤするラストで、これがこの国の真実か!!
みたいな絶望感を感じた。
この先どうなるんや?不安だ。
黒木メイサの演じた捜査官は、事件を闇に葬るのと引き換えに出世してしまった。それは本人の意志ではないのに、一緒に捜査してた刑事にはそんなことまでわからずに、ただ黒木メイサが出世のために裏切ったとしか見えないのではないかと思う。割りを食った黒木メイサが気の毒だった。
ただご都合主義的なラストじゃないだけに、すごく印象的なドラマになったと思う。
椎名桔平の主人公も恋人と別れざるを得ないだろうし、これからまた孤独に生きていくのだろうな、それは自業自得なのかな、しかし辞めたくとも自分の意志ではどうにもならないところまで来てしまったしなぁ…とか余韻も引きずる。
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