怒野デス郎

不機嫌な人々の怒野デス郎のレビュー・感想・評価

不機嫌な人々(2021年製作のドラマ)
4.0
いくつかミスリードが散りばめられているが、そのどれもが上手くさりげないので、「ははぁん、あいつが犯人ですね」なんてしたり顔でいたのに、まんまとやられた

まずタイトルからしてミスリード
出演者が悪そうに笑う各回のエンディング映像もミスリード
いい意味で裏切られた

これは登場人物たちがそれぞれ人には知られたくない秘密を抱えていて、全員が警察に嘘をついているミステリー

なのに鑑賞後の余韻は、恐らく鑑賞前のイメージとは真逆なものとなるでしょう

「事実は往々にして見た目とは違うものよ」
劇中、エステルが放つこのセリフが全て
しかもこれがポジティブな意味なのホント上手い

ただ、世の中には大岡裁きに納得出来ない人もいそう