凄く前半は凝ってて面白かったんだけど、コロナ禍を入れてから良さが無くなったというか。失速してしまった印象。
すっかり色っぽさがヒロインとしての器に成り代わった中村ゆりかさんと、作品で雰囲気がかなり変わる竹財輝之助さんのもどかしい愛を描いた作品。いつもの複数の監督が話を請け負うスタイル。もどかしさと愛が故に起こるハードルを仕事とプライベートの面から描き、もどかしさにキュンとなっていた。はずだった…。
しかし、コロナ禍の描写が災いしたのか後半はネタ切れ気味に。12話ある以上描かなくてはいけないのは分かるが、どうも盛り上がらない。ホテルのアメニティの会社だから大変とか、テレワークとか入れてたけど、本来の良さが消えてしまっていた。そこが勿体ないと感じた。なぜなら、2人は悶々とした感情を抱えた駆け引きをしていたからこそ面白いからだ。外の影響を入れてもそこは透けてこなかった。惜しい。そもそも2人の駆け引きとその裏にある想いが面白いはずだったので、10話ほどで早熟していたのだ。
Paravi枠らしい冒険心のある作品ではあるが、それも紙一重。もどかしさから難しさを感じさせる作品。
