1959年にロシア(ソ連)で起きた、9人の登山部の大学生が変死を遂げた「世界一不気味な遭難事件」のドラマ化。
雪山で発見された遺体は全て薄着のままで凍死しており、テントを内側からナイフで切り裂いて飛び出してきたような痕跡が見られる。
この事件の謎を解明するためにKGBのオレグ少佐が現地に派遣されるがのだが…
現場になったホラート・シャフル山は「死の山」とされ、原住民のマンシ人はソルニ・ナイと呼ばれる山の精霊を恐れている。
遭難した学生のカメラに残されたUFOのような写真。その山の近くにあるソ連軍の極秘の強制収容所。「死」を遠ざける謎のリング。
大好きなオカルト要素てんこ盛りで終盤まで楽しませてもらったが、ああいう結末になってしまうのは未解決事件を映像化する際の難しさなのかなぁ。
それでも演技も演出も重厚で、テレビドラマの域を超えた見応えのあるドラマであった。