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津田梅子~お札になった留学生~のeriikoのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

卒業生なのでとても楽しみにしていたが、津田塾大学について大して説明もなく拍子抜けしてしまった。
家父長制や男女の機会の不平等さなどは残念ながら今も続いているが、当時は比べ物にならなかっただろう。父が母を召使いのように扱う姿、留学した友人が結婚していく姿を見て心が折れそうになった姿は見ていて辛かった。

入学すると"津田津田しい"という言葉があり、意味は"金なし時間なし男なし"だった。
また、"校内にある梅子先生の墓に行ったら結婚できない"や、"卒業生の3分の1は生涯独身"など様々なジンクスがあり、女子大とはいえ他の大学と比べると異質なのは梅子スピリットのおかげだと思う。

しかし、非常に勉強熱心で志が高く、自立心に溢れる友人と過ごした4年間は刺激的であり、この大学に通わなければ今の自分はなかったと思う。6歳の娘をアメリカに送りだしたご両親、梅子先生の勇気と行動力に感謝したい。
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