EDDIE

サスピションのEDDIEのレビュー・感想・評価

サスピション(2022年製作のドラマ)
3.9
要人の息子誘拐までのスリルが味わえるエピソード1が最高。4〜5話で中弛みはあるが、終盤に尻上がりにまた面白くなったクライムサスペンス。ウマ・サーマンを除き有名俳優はほぼ配してない布陣ながらキャストの演技は結構良かった。


▼Twitterに投稿した各話短評

◆ 第1話
“重要参考人”
AppleTV+で始まった新ドラマ。4人のイギリス人が某有名企業の御曹司を誘拐。国際的な大捜査が始まる緊迫感溢れるスリラー。彼らは果たして何者なのか。飛行機からの脱出劇と想定外の荷物…まだ人物関係が整理できないがなかなかひりつく作品だ。

◆ 第2話
“疑いの余地”
「犯人は必ずボロを出す」
3人の容疑者。供述からまったく正解が導き出せない。事情聴取の困難さを痛切に感じる演出が見事。だからこそ敢えて容疑者を泳がす。街中に仕掛けられた監視カメラが不気味。主人公ウマ・サーマンが目立たない。

◆ 第3話
“他人同士”
富豪の息子誘拐の容疑者としてマークされる4人。彼らは容疑者と報道されたことにより、無関係の第三者から無慈悲な仕打ちを受ける。学生たちにネットで噂を拡散される教師、暴行されるアラブ系イギリス人…醜いのは無関係な他人なのかもしれない。

◆ 第4,5話
“危険な賭け”
“誘拐犯の素顔”
容疑者に仕立て上げられた5人がついに対面。誰が本当の誘拐犯なのか、はたまた全員がはめられただけなのか。疑心暗鬼になりながらも協力し合うしかない5人の心理要素が実に面白い。4話のとある殺害シーンが衝撃的すぎた。

◆ 第6話
“非常手段”
このドラマ尻上がりに面白くなる!5人の容疑者は髪型や服装といった見た目を変え、国外への逃亡を図る。互いに協力し合うようになりつつも、ここにNCAヴァネッサの巧みな仕掛けがあった衝撃。あえて泳がし誘拐者を見つける契機に。先が読めない!

◆ 第7話
“揺らぐ信頼”
互いを疑いながらも信頼しないことには前に進まない容疑者たち。前話で内通者の存在が明確になるが、これがトリガーとなって益々緊迫感が生まれる。息子を誘拐されたキャサリンは世間体とも戦うことに。そしてラストがまた衝撃的。

◆ 第8話
“はがされた仮面”
シーズンフィナーレ。なるほど、誘拐事件の全貌が明かされるわけだけど、すんごい仕掛けだった。消去法で犯人は自分の中で二択だったけど、やはりそうだった。容疑者から本当に罪を犯すという行動まで次シーズンへの繋ぎとしても素晴らしい。
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