mimitakoyaki

気象庁の人々: 社内恋愛は予測不能?!のmimitakoyakiのレビュー・感想・評価

3.5
わたしはお仕事系の作品が好きなので、気象庁の人の仕事ぶりを垣間見れて、それはとても興味深くて良かったです。
正直、いっそのこと、恋愛とかやめといて、気象庁の人たちの仕事や人間ドラマだけ描いてくれても良かったとさえ思いました。

韓国も日本と同じように梅雨があり台風も来るのですが、その季節の気象とままならない人間模様を重ね合わせて描いてるのが、特徴的で面白かったです。
天気予報や注意報、警報を出すのがどれだけ大変で、どれだけ社会に影響を及ぼすのか、あまり考えた事なくて、暴風警報出たわ、学校休みイェーイ♪とか、そんなお気楽な捉えでしたが、出しても出さなくても各所からいろいろ言われるし、当たって当たり前、外したら苦情殺到とか、なかなかシビアな面もたくさんあって、命にも関わる事もあるしで、気象庁の仕事の大変さや難しさ、そこで働く人たちの苦労が少し分かりました。

で、肝心の恋愛模様については、まず、なぜこの2人が惹かれ合ったのかがあまりよく分からなかったし、パクミニョン演じるハギョンの人物像が、何だかステレオタイプに感じたし、ソンガンはかっこいいんだけど、パクミニョンとの相性はあまり良いと感じませんでした。
意外とハギョンの元カレのギジュンの成長物語が一番良かったように思いました。
はじめはカワハギにしか見えなかったのにね!

あと、韓国の過干渉オンマ、また出てきました!
いい歳した娘に結婚を押し付け、結婚相手もスペックしか見てなくて、出身大学は?とか会ってすぐ聞くウザさに辟易しました。
まあでも、そういう結婚して子どもを持ってこそ!みたいな価値観しかない親世代に対して、子ども世代は、結婚するかしないか、自分の生き方は自分で決めると貫こうとするのがとても良かったです。

また、気象庁で働く職場仲間も、それぞれの個性があって、その人達も家庭で抱えるものがあったり、生き方に悩んでたりして、ちょっと群像劇みたいなところも良かったです。
それだけに主人公の恋愛が浅く感じてしまったのがちょっと残念でした。
同時期に「二十五、二十一」で深くて濃ゆい恋愛を見てたので、物足りなく感じたのかもしれませんが。

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