ベネディクト・カンバーバッチが酒と薬物に溺れる上流階級の男に扮する英国ドラマ
パトリック・メルローズ
ベネさんが製作総指揮で力を入れたドラマだと聞いていたので、ずっと気になっていました。
第一話だけ2月に観てしばらくお預けだったのですが、このドラマのことが頭の中から離れませんでした。
ベネさんが長年作りたかったドラマだけあって、原作を知らなくても丁寧に分かりやすく作られていたし、上品な演出も拡張高いセットも素晴らしかった。
そして、何よりもベネさんご本人の迫真の演技を存分に堪能できる。ベネディクト・カンバーバッチだからこそ、こんなにも魅力的に強烈的にパトリックを演じられたのだと思う。
私は第一話の時点でベネさんのパトリックにすっかり惹き込まれたから良かったけど、振り返ってみると全エピソードの中で第一話がベネさんの演技の真骨頂だったと思うから、そこでハマらなければあまり楽しめないかも。
私は特にベネさんがハイになる演技と泣く演技が好き。
脇役の俳優さんたちの演技も光っていてかなり良かった。
ストーリーは一話一話が濃い内容になっていて、全編を通してパトリックの苦悩と変化が主観的にも客観的にも描かれていた。
たった5話しかないのをプラスに取るかマイナスに取るかは迷うところだけど、たった5話だからこそ、おもしろさがギュッっと詰まったドラマになった気がする。
とにかく、何から何まで完成度が高い。
オープニングとエンドクレジットのセンスが最高。お洒落でビターな大人のドラマです。