世界中で大ヒット中のドラマ『今、私たちの学校は…』も見たいんだけども……まずはこっちのゾンビ系ドラマをウォッチ!
映画『新感染』以降「韓国のゾンビものにハズレなし!」って雰囲気あるけどさ、、、これまた超絶面白いじゃないか!
(本作は厳密に言えばゾンビ的な"狂人病=感染したら理性を失って凶暴化しちゃう病気"ってことだけど、コロナ禍という現実を見事な前フリに使った世界観が秀逸で、まさに"今作るからこそ意味がある"作品でしょう!!)
主演は『春のワルツ』や『トンイ』でお馴染み(だけど個人的には初めてちゃんと作品を見た…)ハン・ヒョジュと(除隊後の復帰作っぽいけど『ト・ボンスン』の頃と比べてちょっと丸くなった?)パク・ヒョンシクで、推し俳優の(『ピノキオ』での好演が心地良かった…)イ・ジュスンはほぼマスク&ゴーグルをしたままの出演だったために後半まで気づかず……笑
(パク・ヒョンシクは『ト・ボンスン』でのチャラついたイケメンキャラよりもいろんな意味で丸みを帯びた今の方が好感持てるし、クライマックスでは切ない熱演に涙溢れちゃったってば!)
(ハン・ヒョジュはひたすらクールビューティーでカッコいい!!)
半地下=貧困家庭育ちの主人公(特殊部隊の凄腕隊員)が高級タワマンに住む権利を得るために幼なじみ同級生男子(正義漢溢れる刑事)と結婚したフリをして念願のタワマン生活を手に入れるんだけども、原因不明の"狂人病"が蔓延してタワマン全体がロックダウンで封鎖されてしまいサバイバル生活が始まる……という物語。
(経済格差や家族問題、偏見や差別問題に非科学的な陰謀論や宗教ネタなんかも絡んできて、過去の優秀なゾンビ・エンタメ作品と同様に「ゾンビよりも醜い人間の姿」がこれでもかと描かれる展開が良き!)
(「もし愛する人が感染してしまったら…」という展開はコロナ禍だからこそ面白さ&感動倍増!!)
「イヒョン(=パクヒョンシク)がセボム(=ハンヒョジュ)に恋に落ちる」という高校時代のエピソードから始まるんだけど、この"恋に落ちた瞬間"の演出の素晴らしさ&衝撃度(=ぶっ飛び度)は近年でダントツかも!
(それがちゃんと後々の展開で効いてくるのがまた素晴らしくて…涙)
で、最後の最後まで手に汗握るおもしろ展開が繰り広げられて文句なしで最高なんだけども……オチ(自体は悪くないけど)=回収部分に関しての演出・論理・力わざ具合だけが微妙(…ってか詳しく描くまでの時間が足りずに強制終了って感じ)で惜しい。
(理解はできるけど納得できないラストと言うか…)
「感染力の高い病気が蔓延してもう大変!」って時に、みんなで協力してそれに対峙することよりも己の利益追求を優先して醜い争いを引き起こす人間の愚かさと言ったら……(ロシアのウクライナへの軍事侵攻が始まった今や)怒りを通り越して悲しくなってくるよね。
(中高生ぐらいまでに全人類が『1984年』や『蝿の王』を読む必要があると痛感…)
(侵攻に関してのロシア側の正当性の主張もね…かつてのナチスドイツや日本やイラク侵攻時のアメリカとやり口が同じようで既視感しかないんだけども…ってか宣戦布告の口実なんて古今東西どこも一緒か…)