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ヤング・シェルドン シーズン1のkuuのレビュー・感想・評価

3.8
『ヤング・シェルドン』
原題: Young Sheldon.
製作年2017年。
シーズン1.全21話。
テレビドラマ『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』のスピンオフでシェルドン・クーパーの少年時代を描く。
『ビッグバンセオリー』のオリジンを描く、 笑いあり涙 ありのハートフルコメディドラマ。

熱心なキリスト教徒の両親とちょっと意地悪な兄、そして双子の妹とテキサス州に暮らしているシェルドン。
大好きな列車の模型で遊ぶうちにニュートンの第一法則を発見していた天才児で、夕食前に父親に何をしていたかと聞かれれば
『運動学を試していた』
と若干9歳とは思えない発言の連続。
学校の成績も、もちろん優秀で兄と同じ9th grade(日本でいう中学3年生)をスタートしたばかりだ。
初日にも関わらず、さっそく女性の教師に対し『ちょっと髭が生えてる』と発言してしまったり、他の教師からもクレームが入り母親は学校に呼び出されてしまう。。。

現在、今作品のシーズン4をU-NEXTにて視聴し始めた。
今作品シーズン1の感想の書き忘れのため駆け足で再視聴しました。
本家『ビッグバン★セオリー』(TBBT)を念頭におくと、"原点 "となる前日譚シリーズ『ヤング・シェルドン』を見れば、シェルドンの生い立ちに関する新しい情報が得られ、その後のTBBTのギャグやストーリーアークがより具体的になり、シェルドンのいくつかの理由、行動、奇抜さがより理にかなっていることがわかる。
云うなれば、初期の『機動戦士ガンダム』における赤い彗星シャーアズナブルことキャスバル・レム・ダイクンいくつかの理由、行動、奇抜さがより理にかなっていることが『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を見ればわかる見たいな感じかな(例えが長っ)。
TBBTのシリーズを通してシェルドンとペニーがどのように絆を深めていったかということ。
それは、若き日のシェルドンが生意気な双子の妹ミッシーと驚くほど仲の良い兄弟関係にあることや、両シリーズで彼がペニーと(年上の)ミッシーにどう接しているかと似た類似点があるように見え。
今シーズン2までは、シェルドンが実際にミッシーと仲が良く、その絆は後にペニーと繰り返されるようで、彼は自分の双子のミッシーを介してペニーと関わり、おそらく意図しない兄妹代わりの友人となるよう。
今作品にはプロセスがあって、ケミストリーがある。
プロセスが正しければ、それはそれでいいんやけど、一般的なものを超える保証はないけど。
そこで登場するのがケミストリー。
今作品のキャストはケミストリーを備えています。
スピンオフ前日譚という性質上、この作品の未来はおそらく我々の現在。
そこで、脚本、演出、キャラクターの解釈は慎重に行う必要があるし、その上で古風な価値観を持った素晴らしい番組だと思います。
シェルドン家が普通の家庭であるのに対し、若き日のシェルドンとその家族が彼の才能にどう対処していくかをたのしめました。
シェルドンの父ちゃんは高校のフットボールのコーチ、母ちゃん(ローリー・メトカーフ演じる大人のシェルドンの母親の実の娘ゾーイ・ペリーが演じている)は教会への信仰に頼り、兄ちゃんは運動選手で、双子の妹はバーのメイドのように口が達者ときてる。
シェルドンと妹ミッシーの相性は抜群やし、個人的にはミッシーはほぼショーを支配している。
ゾーイ・ペリーは、シェルドンたちの母ちゃんメアリー役を見事に演じきっていました。
また、若き日のジョージー(シェルドンの兄)は、シェルドンと同じくらい魅力的ですし、生意気やけど、心温かいし嫌いになれない。
妹ミッシーは、早熟でなくとも気が強く土の香りがする。
ヤング・シェルドンは、1980年代を生きる多彩な登場人物のキャストをベースに盛り込み、クーパー家のドタバタを十二分に楽しめました。
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