サトタカ

思うままの世界のサトタカのレビュー・感想・評価

思うままの世界(2022年製作のドラマ)
5.0
自閉症スペクトラム障害の若者3人を描くドラマ。イスラエルの「On the Spectrum」というドラマシリーズのリメイクだそう。
この3人を演じる役者は、実際に自閉症スペクトラム障害の当事者だということです。
ゲイや障がい者でない役者がゲイや障がい者の役をやるのは問題だという議論があるけど、個人的にはなんとも言えないところで、判断がつかない。自分以外のキャラクターを演じ切るのがプロの役者なのだから、それがおかしいとも思わない。でも当事者の役者の仕事を奪っていると言われればそうかも…とも思うし。

ただ、このドラマではその手のモヤモヤを感じる必要がないのはスッキリしていい。
そんなこと言ってたら、障がい者の家族役は実際に家族にそういう人がいないと演じてはダメみたいなことにならないかな?そういうことじゃないのか…?むずかしい。

とにかくこの3人は当事者ということもあって迫真の演技で、リアリティーがすごい。
ヴァイオレット役のスー・アン・ピエン(1979年生まれ)はさすがに20代には見えないけど、そこまで気にならない。演技力のせいなんだろう。

心やさしいヘルパーのマンディを演じるのは、ソシー・ベーコン。『フット・ルース』『トレマーズ』『コップ・カー』でおなじみ、あのケヴィン・ベーコンの娘さん。つまりお母さんは『クローザー』のキーラ・セジウィックというね!どっちにもちょっと似てるけど、お父さん寄りかな?

個人的にこのドラマで最も魅力的だったのは、イワトミ。役の上ではナイジェリア出身だったけど、(テレビや映画で)あんなに品よくキュートなアフリカ系の女性を見たことがない。やさしいし…😭

(予想と違って)ほんとにひどい性格のキャラがあまり出てこなくて、わりとポジティブな雰囲気で次へ次へと進んでいくので、ホイホイ観て8話があっという間だった。
是非ともシーズン2をやってほしい。
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