是枝監督作品は2つ目の鑑賞。
映画の尺では収まらない、ドラマの尺でしかできない贅沢、丁寧なカットが多い。映画かと思うほどロケシーンが多い。
ドラマにありがちな、無駄な回も無く、全ての回に伏線やメッセージが隠されてた。また、SF童話要素が含まれており、今まで見たことのないテレビドラマ。
「故郷」がキーワードであるが、故郷とは、人なのか、土地なのか、思い出なのか、最後まで明確にされなかったと思われるが、故郷を持たない「クーナ」と対象的に描かれる。
人とクーナの唯一の共通点は、家族が亡くなれば、やっぱり寂しいということ。普段話すことなど何も無いと思っていても、いざ、話せなくなると色々話したいことが出てくる。
是枝監督の作品に共通する、「生きてるうちに」今やっておけというメッセージが込められている。