SANUKIAQUA

未来への10カウントのSANUKIAQUAのレビュー・感想・評価

未来への10カウント(2022年製作のドラマ)
4.0
色々な職業人に挑戦するキムタク。
今回は元プロボクサー。
歳とるとある程度決まった役柄、
例えばこの俳優さんは刑事役のイメージ
この俳優は先生、あるいは医者など
定着していくことがあるけれど
木村拓哉さんにはぜひこれからも
色々な職業人にチャレンジして欲しい。
きっと彼もいろんなプロを知ることが
好きなんじゃないかな。
同世代としては、今回の高校生たちと
スパーリングするシーンは
よく動けるなと感心しました。
彼が全力でぶつかっているから
若い俳優たちも本気で感情が
昂っていってる気がしました。
こういう感じって「教場」でも感じた。
キムタクも次の世代を育てるように
なってきてるんだよね。

高校生たちの青春はもちろん、
本作では描かれたのは
30〜50代のアオハル。
桐沢はもちろん、折原先生も
熱くなれることを探してた感じだし
内田有紀さん演じる校長だってそう。
コロナだなんだとダメージを受けてる
キムタク世代はなんやかんやで
このドラマみてるとがんばろって
気になれました。

最初桐沢が住む部屋が綺麗すぎると
疑問に思いました。
人生に絶望した
一人暮らしの中年男の部屋なら
もっと埃やゴミ、汚れがあるもんだと。
でもあの部屋が亡くなった妻との
思い出の詰まった部屋で
それを大切にするためだけに
彼女がまだいるという感覚だけで
生きているとするならば
あの綺麗さと生活感のなさは
逆に桐沢の絶望感を表している
のかなと思い直しました。

ボクシング部の監督と
同期で元全日本のチャンプ、
妻の兄がずっと変わらず桐沢を思い
立ち直らせようとするのは
いいなぁって思いました。
それにしても贅沢な波留さんの起用。

最近は恋愛だけしてるドラマや
謎解きやドロドロの人間関係の
ドラマばかりになってるだけに
どストレートの青春スポ根モノは
新鮮で貴重で楽しかったです。
難点は職員室の先生たちが
バカすぎるところかな。

生徒役では山田杏奈さんを
楽しみにみていましたが
感のいい方なんだなと思いました。
ある映画ではギターを見事に
弾いていましたが
本作でもボクシングをよく
頑張っていたと思いました。

そして、本作制作発表時に
一番嬉しくて楽しみにした
満島ひかりさんの久しぶりの連ドラ!
しかも久しぶりの明るい役。
こういう満島ひかりが見たかった!
毎週可愛らしく魅力的で
もっていったなーと思いました。
SANUKIAQUA

SANUKIAQUA