玉生洋一

サイファーの玉生洋一のネタバレレビュー・内容・結末

サイファー(2021年製作のドラマ)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

#1みた。
離婚した妻との間に一人娘がいる男が主人公という
ある意味で定番の設定。

暗号が鍵となっている点に惹かれる。
社会的には欠けているが学問的に突出して優れていて
テキパキと計算する男の姿はやはり格好いい。

期待通りの展開
と思って引き込まれて見ていたところ、
主人公が謎を解いていく役割なのかと思っていたのに
早々に注射器で眠らされ、死んだことにされ、
葬式も行われ、棺桶の中で目が覚めるという
予想外の展開に。
この時点でかなりリアリティが失われてしまったのがもったいない。
あくまでもリアルに捜査を描いたほうがドキドキできたのでは(と今のところ個人的には思う)。

現場班の8人が全員爆死してしまうのも予想外。
●主人公と家族
●本部の上司と部下(主人公の友達とその他)
●現場にいた上司と部下
の3つの人間関係で物語が紡がれていくのだと思ってしまっていた。

翌日父親に約束をすっぽかされた娘。
リアルに即して考えると
「父親の携帯に電話すればいいのに」
と思った。
フィクションとして考えると、前日にせっかく
「映画は明日に」
「学校には休むと言う」
「ままには学校に行くと言う」
というしかけにしたのだから
母親が元夫からの電話を無視したために
「何も知らない娘は映画に行こうとパパの部屋を訪問」
「暗号がその部屋にあることを知った悪人と鉢合わせて娘がさらわれる」
「主人公は娘を取り戻すために奮闘する」
という展開になるものだとばかり思ったのに
そうはならず拍子抜けした。

しかし、元妻はなぜ元夫の電話を無視したのか。
平穏な日常社会でも、娘にちゃんと伝えないと、
不慮の事故が起こるかもしれないのに。
そういう母親だからこそ娘に嫌われているということなのかもしれない。

※2022.3。BS12の見逃し配信にて視聴。


その後シーズン1を全部見た(#7まで)。
暗号解読の面白さが早々に失われてしまい
薄味ドタバタドラマになってしまった印象。
娘を救い出す際には、暗号関連で主人公が活躍しないとダメだろうに。

女捜査官がザルなのがひどかった。
大変な捜査に昼夜追われている中、
ネットで男を探してつきあうものだろうか。
しかもそれが敵側の男だし。
その男を伴って、警護中の女性の家に行くものだろうか。